AIで制作はどう変わった?実際に使って感じていること。
2026.09.28
こんにちは。
最近は、制作の中でAIを使わない日の方が少なくなってきました。
文章を考える時、デザインの案を出す時、コードを書く時。少し前なら「それは難しいですね」と言っていたことまで、試せるようになっています。できることが本当に増えました。
では、もう全部AIにお願いすればいいのか。
実際に使っていると、そこはまだ、そう簡単でもないなと感じます。
今回は、普段の制作でAIを使っていて助かっていることと、やはり人の目が必要だと思うことについて書いてみます。2026年現在の、私自身の実感です。
コードができることと、使い続けられること
プログラミングやコーディングは、特に変化を感じる部分です。
内容によっては、コードを書く作業の大部分をAIに任せて、動くところまで持っていけます。正直、かなり助かっています。
ただ、画面に表示されて動けば、それで制作が終わるわけではありません。
例えば、公開後にお客さんから「ここにサービスを一つ追加したい」「この部分だけ少し変えたい」と言われた時。その変更を無理なくできる作りになっているか、という話です。
似たような処理があちこちに散らばっていたり、一か所直すと別の場所まで変わってしまったり。今は問題なく見えても、後から触ろうとして困ることがあります。
手で少し直したい時に、どこを触ればいいのか。別の人が引き継いだ時に、内容を理解できるのか。今後ページや機能が増えても対応できるのか。
「今、動くものをつくる」だけでなく、「後からも扱いやすいものにする」。
このあたりまで考えると、やはり人が確認し、必要に応じて設計を整える作業は欠かせません。
綺麗なデザインが、そのままサイトになるとは限らない
デザインも同じです。
AIが出してくれるものを見て、「お、いい感じ」と思うことは本当に増えました。
ただ、そのデザインを寸分違わず実際のサイトにしてくれるかというと、まだ難しい場面があります。
余白が少し違う。文字の大きさや行間が違う。パソコンでは良くても、スマートフォンで見るとバランスが崩れる。
一つずつは小さな違いですが、積み重なると、最初に良いと思った雰囲気から離れてしまいます。
「だいたい合っている」と「これで良い」は、やっぱり違うんですよね。
もちろん、これは2026年現在、私が使っている範囲での話です。できることはどんどん変わっていますが、今のところは、実際の表示を見ながら人が詰めていく必要を感じています。
一番助かっているのは、案を考える時間
少し意外かもしれませんが、デザイン制作で時間がかかるのは、手を動かしている時だけではありません。
どんな雰囲気が合うだろう。写真を大きく見せた方がいいのか、文章をしっかり読んでもらう方がいいのか。この色は綺麗だけど、お客さんの事業に合っているだろうか。
そういうことを考えながら、簡単な試作をつくっては比べる。私の場合、この時間が、実際にデザインを仕上げる時間より長くなることも多いです。
そこで、AIに叩き台をいくつか出してもらいます。
完成品として使うためではなく、方向性を比べるためです。「この構成は良さそう」「この見せ方は少し違う」と判断する材料が早くそろうだけでも、かなり進めやすくなります。
そこから必要な部分を選び、手作業でブラッシュアップする。方向性が決まったら、実際の写真や文章に合わせて、一つずつデザインをつくっていきます。
考えるための叩き台を早く用意できる。その分、選んだ案を深く考えて、仕上げる時間を増やせる。
私にとっては、ここが大きな変化です。
今まで難しかった相談にも、手が届くようになった
もう一つ、ありがたいことがあります。
自分の知識やスキルだけでは難しかったご希望にも、応えられる可能性が広がったことです。
「こういう仕組みをつくれないか」「この作業をもう少し楽にできないか」。そういったご相談に対して、調べたり、試したり、動くものをつくって確かめたりするまでの距離が短くなりました。
ただ、ここでもAIが出したものを、そのまま使えばいいわけではありません。
そもそも、お客さんが困っていることを解決できているのか。普段の仕事の中で使いやすいのか。別の困りごとを増やしていないか。
つくれたことに満足して、この確認が抜けてしまうと、希望通りになるかどうかは運任せに近くなってしまいます。
できることが増えたからこそ、これまでの経験を通して見て、判断することが大事だと感じています。自分で確認しきれない部分まで、できたつもりでお渡しするわけにはいきません。
自分で直した方が早いことも、普通にあります
AIを使えば、何でも早くなる。というわけでもありません。
思ったものが出てこなくて、何度も指示を変えて生成し直す。気がつくと、最初から自分で作っても同じくらいだったのでは、ということもあります。
ちょっとした余白や文字の位置を直すだけなら、その都度AIに説明して、出てきたものを確認するより、手で直した方が早いことも多いです。
何を任せると早いのか。どこから自分で触った方がいいのか。そして、出てきたものの何が良くて、何が違うのか。
その判断ができるかどうかで、AIを使う効果は随分変わると思います。
AIへの指示を考えているうちに、もう手で直せたな、という場面は、できれば減らしたいところです。
浮いた時間を、仕上がりに返していきたい
AIを使うようになって、制作の進め方はかなり変わりました。
私が良いと思っているのは、単に作業時間が短くなったことだけではありません。その時間を、人が考えたり、細かく調整したりすることに使えるようになったことです。
もう一つ案を試してみる。文章の伝わり方を見直す。スマートフォンでの読みやすさを詰める。公開後に更新しやすい作りか、もう一度確認する。
同じご予算の中でも、そういうところに時間をかけて、仕上がりを良くできる。
これは本当に、ありがたい変化だと思っています。
これからもAIは使っていきます。かなり使うと思います。
そのうえで、何を選び、どう整えて、お客さんにお渡しするかは、自分で考えていきたいです。
便利になった分を、ちゃんと良い仕事につなげていければと思っております。